南アが呪術医を医療専門家と認める=名誉回復法案成立 (時事通信) - goo ニュース
南アが呪術医を医療専門家と認める=名誉回復法案成立 (時事通信) - goo ニュースという写真記事が時事通信社から9/12に配信されていましたが,具体的内容については良く伝えられていなかったところ,BMJ(British Medical Journal:英国医師会雑誌)にはSouth Africa to regulate healers -- Sidley 329 (7469): 758 -- BMJ(南アフリカは祈祷治療家を統制する)という記事が掲載されていました。この記事によると,
広く実践されているヘルスケア形態を公的に認識して欲しい黒人の議員によって,伝統的な治療家を他の医療専門家と同様に統制する法律が議会を通過したということです。治療者を見いだし,標準を定め,異なる種類の治療家を分類するための暫定的な評議会が作られるようです。
この法律(The Traditional Health Practitioners Act:「名誉回復法」というのとニュアンスが違いますよね)は黒人の8割を占めるとみられる,伝統的治療者に頼っている人びとを保護するために,良い標準,適切な訓練そして倫理的行動を確保しようとします。ある概算によれば南アフリカには約2万人の治療家がいるのですが,その多くは技能が世代間で伝承される伝統的な環境において臨床の実践を学んだというのではないようです。

未登録の治療家が癌やエイズの治療をしたり,宣伝をすることを新法は禁じます。(医師と保健専門家はこれらの疾病が手遅れになるのを危惧しているということですが,適切な西洋医学資源は伝統医療を利用している階層に行き渡るだけ充分にないのかもしれないと余計なことを考えてしまいます。)
この法律とは別に,保健省の長期プロジェクトが伝統医療の処方などの研究を行っているようです。
年間数十人の若者が,未熟練の割礼によって死亡しているという問題も,この法律の成立に影響しているということです。ともかく,消費者保護を目的としていることをBMJの記事は強調しており,時事通信のニュアンスとはちょっと違います。
とは言いながら,支払いが伝統的治療家にも行われるのが健康保険事業における懸念材料であることも付け加えられているので,”認められた”という側面も否定できないようで,長期的な実験として注目される出来事です。


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